written in 18 Jul.2001
勤務先の同僚が割と最近ISDNからADSLに移行したんですが、1ヶ月ほどでISDNに戻す事になったようです。なんだかなぁ。
同僚の場合、交換局からの距離がやや大きいせいかISDNの10倍も出ないという状況が続いていたようです。料金差を考えれば数倍でも元が取れると言えなくもありませんが、ISDNからの移行だとそれなりに投資が必要である事を考えると10倍でも不満が出るでしょうね。
私は元々ADSLという技術にもう一つ信用が置けないのが嫌で移行をためらっています。世間ではブロードバンド時代の本命なんて声もあるようですが、私はADSLはあくまでもつなぎの技術だと認識しています。ADSLの広告は大体最高xbpsと表示していますが、実態は最大値が出るのはごく限られた条件下でなければならないのはご存知のとおりです。で、私が求めているのは最低xbpsは出る回線なんですね。ISDNだってそんな保証はないじゃないかという方もいるかもしれませんが、ISDNだと交換局からうちまでの速度は64kbpsを当てにしてしまっても問題ないはずです。ブロードバンドの使い道でよく挙げられるストリーミングメディアだって、ピーク性能だけ高くても安定して速度が確保できなきゃ切れ切れになって楽しみも激減するってものですよね。
最近ちょっとばかりADSLへの移行を検討する機会が出来てしまって考えたのが以上のような事でした。もちろん、ここに引っ越した時に導入したISDN機材の元を取ったような気があまりしていないというのも理由の一つにあるのですが…。まあ、安くて早い分には私も魅力を感じるのは確かなので、例えばYahoo!BBが安定して（最大）公称値の1/3くらい出るって事になれば真面目に検討するでしょう。どっちみち賃貸暮らしを当分続ける事は間違いない身の上なので、当分メタリックツイストケーブルに頼らざるを得ないのも現実、無線に信用を置いてないのも事実―なまじアマチュア無線をかじっていたりするので―。電波の世界は技術でどうにかできないってのが本質なんだから。
大阪市内から直線距離で20kmほどの、奈良県に入った途端市部じゃないというだけで結構な人口を抱える地域でフレッツ・ISDNすらやってないという現実をブロードバンドに浮かれている皆さんは知った方がいいんじゃないですかね…。インターネットなんて時間を気にしつつ使うもんじゃないですよ、全く。