written in 15 Nov.2000
modified in 24 Nov.2000
最近、うちのオーディオ機器をどうにかしようともくろんでいます。私はオーディオ機器に対しては「鳴ればいいや」とまでは言いませんが、基本的にはそんなに音質がどうこう言う方ではありません。いい音がする方がいいに決まってはいますが、そんなに凝ったところで24時間稼動中のパソコンのファンの音が響くような環境では意味がありませんし…。しかし、この問題は私を悩ませてやみません。
事の起こりは買ってから10年以上経つラジカセの不調です。以前からスイッチの接触が悪くなったりカセットデッキ部のヘッドの手入れが悪いなどの理由でそろそろ限界かと感じてはいたのですが、もっと深刻な問題が発生して買い替えを検討せざるを得なくなりました。その問題とは、「カセットテープが取り出せなくなる」事です。イジェクトボタンを押してもテープが出てこないのです。取り敢えず、無理やりふたを開けてテープだけは救い出しましたが…そんなに複雑な構造をしている訳でもないのに開かなくなるというのにはさすがに参ってしまいました。分解・再組み立てをすればしばらくは大丈夫だと思うんですが、そもそも経年変化で他の部分も調子が悪いのも事実なので…。
部屋の中を持ち運ぶ必要もないからラジカセ型ではなくコンポ型のものにしようかと考えてちょっと家電店をのぞいてカタログなど集めてみたんですが…私の要求をうまく満たしてくれる製品があるのかどうか不安になってきました。私の要求はそんなに贅沢なものではないはずなんですが。
…贅沢、言ってますかねぇ。何と言っても(1)がいきなり難しいんですよ。今や小型のコンポはCD/MD仕様が普通で、カセットデッキは下手をするとオプションでも対応していなかったりするから恐ろしい。いくらテープメディア撲滅計画を練っている私でも、過去の資産全てをディスクメディアに移し替えるのが難しいのは承知しています。手持ちの機器でテープからCD-Rに移し替えることも出来ますが、あまり現実的ではありません。となると、テープをそのまま使いつつ長期保存をもくろむものは並行して別メディアに移す事にするしかないでしょう。カセット付きとなると選択肢が妙に限られるのは何故だ？
(3)ですね。これはビデオテープメディアがVHS、8mm、DV（正確にはMiniDV）と3種類もあり、パソコン関係でもFDが5インチと3.5インチ、CD-ROMにDVD、MOの5種類、LDもあるし、細かいことを言うと留守番電話に使っていたマイクロカセットなんてのも転がっていたりする私の環境ならではの問題ですが…。ああ、ビデオカメラに静止画記録用のコンパクトフラッシュなんてのもあるぞ。MDをすっ飛ばしてメモリーオーディオに行きたいところですが、それではカセットテープが使えない…。MDなしのシステムはローコスト機かハイスペック機の両極端しかないみたいなので、狙いからちょっと外れますね。(4)とも関連しますが、配線と操作とが複雑になるのを気にしないならちょっといいカセットデッキを用意すればいいんですが、そのごちゃごちゃを何とかしたいのです。ところがまとまったシステムだと今度は(6)が難しくなるのです。出力端子を我慢すれば選択肢はそれなりにあるのですがね。
(5)も実は難題の一つです。事実上無いと言ってもいいくらいです。まあ、現有のビデオデッキやCD/LDプレイヤーだって故障したら分解しないと取り出せないのですから仕方ないと言えば仕方ないのですが、それにしたってメディアの挿入口や操作パネルに複雑そうなギミックを多用している製品が目立つのはねぇ。パソコン用のCD-ROMドライブのように、イジェクト用のピンでも付いていて強制取り出しできるようになっているならいいんですが？複数枚チェンジャーに「あっても良い」という表現を使ったのは、この辺が心配だという理由があります。
きっと、これを読んで「一体こいつは何を考えているんだ」と思う方もいらっしゃるでしょうねぇ。根がメカマニアじみているので言い出すとうるさいんですよ、いろいろな意味で…。さすがに年取ったので―10代頃に比べれば、ですが―ゴテゴテな機械に魅力を感じない程度の感覚にはなりましたが、それだけにこれが無いと困ると思ったものが無いと妥協できないんです。そうそう、この部屋に置いても違和感が無い程度のデザイン性は欲しいぞ。果たしていいのが見つかるんでしょうか…。
Modification History
- 24 Nov.2000
- 文中の「コンパクトDV」を「MiniDV」に修正