written in 4 Apr.1999
modified in 10 Apr.1999
４月２日、プロ野球セントラルリーグが開幕しました。私は別に熱心なプロ野球ファンではありませんが、まあ人並みに関心を持っている口ですし、広島に育つ前からどういう訳かカープ一筋なのです―ちなみに、地元で優勝すれば経済効果があるからカープを応援する母などを別にすれば、私の身内にカープファンはいない―。
さて、現在住んでいる関西ではやはり阪神ファンが圧倒的多数を占めますし、その他ではやはり巨人ファンが多数を占めますから、ＴＶ中継は阪神−巨人戦でした。私は巨人が負けさえすれば点差や内容などどうでもいいので―カープファンの９９％は同じだと思う―自分から観る事はないのですが、寮に住んでいますと食堂ではこれを観る事になってしまいます。そこで、私は信じられない光景を目にしました。
なんと、巨人の開幕投手はガルベスじゃありませんか。
いかに恥知らずな巨人でも、あのガルベスを開幕投手に持って来るなんて私は想像だにしませんでした。そう、昨シーズンに審判に後ろからボールを投げつけるという蛮行におよんだ、あのガルベスをです。あの事件で彼にはシーズン終了までの出場停止処分が下された訳ですが、はっきり言って軽すぎます。どう情状酌量しようとも、彼にはプロ野球界永久追放未満の処分では軽すぎます。しかし、あろうことか巨人は平気で再契約した挙げ句、開幕投手までやらせたのです。これが恥知らずでなくて一体何だというのでしょう。
まあ、巨人という球団が恥知らずである事は今更言うまでもないでしょう。巨人ファンはどう言うか分かりませんが、巨人の利益になる事は全て正しく、巨人の不利益になる事は全て間違っているという認識である事は間違いありません。球史を紐解けばいくらでも出て来る事ですが、有名なところでは「江川卓・空白の一日」あたりでしょうか。これだってルール違反すれすれ―敢えてルール違反とは言うまい、確かに盲点ではあったのだから―、少なくとも紳士的という言葉とは無縁の所業です。「巨人軍は紳士たれ」というモットーがあるらしいですが、要するに紳士じゃないからそういうモットーが必要なのでしょう。巨人にその意志さえあれば、ガルベスと再契約しない事などアマチュアの有力選手からドラフトの逆指名を得るより何百倍も簡単な事でしょう。それをしないのですから、巨人という球団が腐っているのは火を見るより明らかです。
そして、監督の長嶋氏も腐っているうちの一人と言えるでしょうか。何せガルベスを出す事に決定した張本人なのですから。昨シーズンにはあの事件の後丸坊主になるというチープなパフォーマンスも見せてくれました。はっきり言って、本質的に全く意味のない行為でしかありません。やるならガルベスが二度と野球を出来ないように利き腕を砕くべきでしょう。「泣いて馬謖を切る」という言葉がありますが、まさにそれこそが長嶋氏の取るべき道だったのです。まあ、見え見えのパフォーマンスを「男らしい行為」とばかりに持ち上げるマスコミの反応もどうしようもないですけど。やるなら腹を切るなり首を吊るなり、ちゃんとやって欲しいものです。
監督も球団も腐ってりゃ、ファンもやっぱり腐っています。私は巨人ファンが何故「あんな恥さらしはすぐにクビにしろ！」と球団に抗議しないのか不思議でなりません。カープの選手が同じような事をしたら、私はもちろんやります。我らがカープにそんな恥さらしがいるなんて状況に私は耐えられない！今からでも遅くない、心有るファンが立ち上がる事を期待しております―他球団ファンが言っても聞く耳持ってないでしょうから―。
まあ、当のガルベス自身も腐っているのは言うまでもない。確か、事件直後には「ついカッとなってやった」とか何とか言っていたように記憶していますが、それは反省とは言わない。あまつさえ「まだやりたい」とか何とか抜かすのにはあきれました。自分から「もう二度と野球はやらない」くらい言ってみろってんだ。
分かっちゃいたつもりだったが、巨人がここまでダサい球団だとは思わなかったわ…。
Modification History
- 10 Apr.1999
- 「ないてばしょくをきる」の「ばしょく」が間違っていたのを訂正（「馬蜀」→「馬謖」）