written in 30 Oct.2000
最近―ここ半年とも言う―まともな更新が続かないので、せめて雑談でもという事で。…って、1ヶ月前と同じ書き出しだがや。
冗談はともかくとして、スポーツにはそんなに関心のない私ですが、嫌いという訳でもないのと営業系の部署にいた―今いるのも営業系ですが―時の習性もあって、一通りの情報には接していたという感じの見方をしていました。さすがに終わってから1ヶ月、パラリンピックも昨日で終わりという時期だと細かい事は端から忘れています。ここによく引き合いに出す友人Aなどは田村亮子選手の金メダルが一番印象的だったとの事ですが、私は高橋尚子選手も印象に残りましたし、他にもいろいろと…。
田村選手ですが、まあどうこう言う事はありますまい。なんだか序盤は苦戦もしていましたが決勝できれいな一本勝ちを見せて貫禄を示したなって印象があります。ただ、田村選手本人の問題ではないんですが、私にはいい加減「ヤワラちゃん」って呼ぶのをやめようよって気持ちがあります。たまに文章を読みに行くサイトでも同じ事を主張している方がいましたが、結論は同じでも理由は違います。某まんがの主人公と（顔が）似ても似つかないからというのがそのサイトでの理由なら、私の場合は「田村亮子」っていう立派な固有名詞があるんだからそれで呼べばいいじゃないかという理由です。別に変な主張ではないと考えますが、いかがでしょう。
高橋選手と言えばあのコースでとんでもない記録で優勝した訳ですが、これも私がどうこう言うようなところはないでしょう。同日に日本では巨人がリーグ優勝していたらしいですが、実は私「え、とっくの昔に消化試合やってるんだと思った」と思っちゃいました。だって、他チームから主力選手を引き抜いて、有力新人を金で買って、あれだけ金かけてりゃ阪神以外のセ・リーグのチーム―私見です、あくまで―なら9月に入るまでに優勝しますよ。元から相当の選手を抱えている筈の巨人だったらオールスター頃に決めてなきゃ不思議です―手ぇ抜いているの、ひょっとして？―。で、そこまでしてもぎ取った優勝だというのに、親会社の読売新聞ったら翌日の1面で高橋選手のゴールの写真の方を大きく載せているんですよ。バカじゃないの？！要するに、巨人優勝のニュース性は高橋選手の優勝よりも落ちる―1面の記事・写真の面積で言えば2割くらい―と親会社自ら証明しているようなものではないですか。どうでしょうね、これから１0年程最下位を独走して2010年頃に奇跡の優勝ってのは。1面だけじゃ足りないくらいのニュースになりまっせ。当然監督は長嶋で決まりだね。
疑惑の判定と言えば柔道の篠原選手ですが、あれはいかんですね。そもそも見る人が見れば明らかに分かるというレベルのミスをする審判も大問題ですが、あそこで「自分が弱いから負けた」って言ってはまずいでしょう、篠原選手。対戦したドイエ選手はスロービデオで見れば私でも背中から落ちたと分かる状況でさえ「背中から落ちなかった」と言ってるんですから。やっているのが「柔道」なら篠原万歳ドイエ卑怯っていう事になるのでしょうが、あそこで行われていたのは恐らくは「JUDO」なんでしょう。だとすれば日本語で「自分が弱いから負けた」と言う一方で英語では「自分が負けた事が判っていながら自らそれを申告しないドイエは柔道選手の恥である」くらいのことを言わなければなりますまい。ゴルフが紳士のスポーツとしてどこの選手でも自己申告で成績を決めるというのが成り立っているのだから、柔道で出来ないという理屈は通らないと思うのですがね。
それにしても今回は「女性のオリンピック」という印象の強い大会でした。日本人選手に関して言えば、成績もさることながら言動なども男性より印象に残るものが多かったように思います。聖火の点火者も女性でしたしね。それ自体は何の問題もないんですが、相対的に男性は何やってるんだということになったりして。個人的には、母親の遺影を表彰台に持って上がった男子柔道のメダリストに好感を覚えなかったです―マスコミは美談モードに入っていたけど、なんか歪んでないか？―。
さて、あの開会式の長さは一体何なんでしょう。夏のオリンピックの開会式はバルセロナ、アトランタも同じ人が演出をやったとかで同じように長かったようですが、解説がないと何やっているのかさっぱり分からないものを延々と見せられる私たちにとっても、入場を散々待たされる選手にとっても、意味のないものだと思うんですが。まあ、同じように長い上更に意味不明でおまけに寒かった冬の長野よりはマシっぽかったですが…。あれは私、40度弱の熱を出してぶっ倒れた時に見せて頂きましたが、日本を代表する演出家と聞く浅利慶太ってこの程度かいとしっかり思わせて頂きました。アテネではもっとシンプルかつ短時間で終わるようになる事を期待します。吟遊詩人が一人で詠唱なんてのができたらすごいけど、ソプラノからバスまで4人くらいのオペラ歌手が粛々と歌うってのでもいいな。古代オリンピックには詩の詠唱なんて競技もあったと聞くから面白いと思うんですが、どうでしょ。ハイテクはいかにもという感じに見えないように使うのがおしゃれだぞ。
一昨日には巨人が日本一になったようですが、視聴率などはともかく感動という点では裏になっていたパラリンピックの方がかなり上だったと思います。パラリンピックもしっかり見ていないのであまり書けないのですが、半ば予定調和の巨人優勝より良かったのではないでしょうか。例によって昨日の読売新聞は1面には三分の一のスペースしか取ってなかったし。ここは全面ぶち抜きカラーにしなきゃいけないんじゃないの？どうせ言う程の良識なんかないんだから、気にせずどーんとやっちまえよ。