written in 27 Feb.1999
２月３日付で書いた「特撮ＴＶ番組考」の続編と言うか、日曜の朝のテレビ朝日系番組が順次新番組に切り替わったので今度は後から切り替わった方をやろうという安直な話です。
戦隊シリーズも２月２１日をもって新番組「救急戦隊ゴーゴーファイブ」ってのに切り替わりました。この日はツーリングに出る気だったので見るつもりはなかったのですが、このところ週末にやたら冷え込むせいで―平日は暖かくなるのに―出遅れたのでつい見てしまいました。もう救急戦隊に決まったと言う話を特撮マニアな友人から聞いた昨年末頃の時点で二人して「なんだかなぁ」とは言っていたのですが…多分、友人も二の句が継げなくなっていると思います。今の「ロボコン」の枠でやっていた前作（テツワン探偵ロボタック）、前々作（ビーロボカブタック）で保護者に好評だったと言う殺し合いをやらない路線を戦隊に持ち込んでみるくらいの実験でもするのかと思ったら、しっかり敵をぶっ飛ばしてやんの。殺し合いをしなけりゃいいのかってな疑問はとりあえずおいておくとして、以前やっていた「星雲仮面マシンマン」のように破壊や殺し合いを伴わない正統派ヒーローものという路線も一つの方法だとは思うんです。救急戦隊と言うくらいだからそういう路線も出来ない事はなかったと思うんですが、第１話を見る限りでは「レスキュー活動もやる」と言う程度の扱いのようです。結局、何がやりたいんでしょ？
もう、タイトルロゴからして根性を良く表現していると思います。誉めているんじゃありません。左奥から右手前に向かって斜めになっているタイトルロゴは戦隊初ではあるまいか？根性が捻じ曲がっているのを象徴しているようです。でもって、第１話には登場しなかったと思うのだが、どうも最近ＪＡＣに入った某自称声優が出るらしいと言う事で、もう２度と見る事はないと思います。何せ私の天敵の一人ですからね。声を聞けば２〜３日は体調が悪化しそうだし、顔など見ようものならただでさえ視力低下―矯正で済む問題でないと言うのが痛い―に悩む私に止めを刺す事間違いなさそう。いえ、決して彼女の価値を認めてない訳じゃないんですよ。「勝手にキャスティング”三浦茜”編」で扱った「ロケットガール」シリーズ（野尻抱介著）に出てくるＴＶレポーター「桃井敬子」役にはぜひとも彼女を推したいですから。もう、このキャラクターの声の形容を読む限り彼女以外のキャストを考える事は私には出来ません。出番が少ない？いや、私は「やるなら最高、最適のキャスティングを目指す！」をモットーにしていますから、たとえ出番が少なくとも日本のＴＶレポーターを代表するような役に手を抜く事は出来ません、しかしまぁ、もちっとましな話題作りは出来んのか？
第１話の話の方は…どうでもいいや。戦隊メンバーの５人が兄弟って事でもう予想通りのキャラクターの割付ってのはいいとして、緊急事態だってんで出動するってのにわざわざ鉄路を経由して―きっと基地のおもちゃの都合だろう―現場に駆けつけるのかと思ったら妙なところで止まってそこからメンバー個別のメカが発進する！なんてのんきな事をしています。第１話では火事になったビルのエレベーターに閉じ込められた母親と子供を救出していましたが、あんなにのんびりと出動してたら死んじゃうわ。５人が変身して勢揃いしてもちいぃぃっともカッコ良くないし―数年前の「オーレンジャー」第１話のオーレッド登場シーンなんか妙にぞくぞくしたものだが―、お約束の５台のメカが合体してロボットになるのに１台のメカが他のメカを吊るして（！）組み立てを始めると言うこれまたのんきなシステムになっている…だから死んじゃうって。ザブングルやギャリアの合体はもちろん、ガンダムの空中換装だってもっと早く終わっちゃうぞ。
…と見ていると、なんか私の考えるようなパロディ企画の方がよっぽどましなんじゃないかという気がしてくるから恐ろしい。真面目な話、私の友人の方が遥かに斬新な企画持ってるんじゃないだろうか…。いっそ、企画を公募したらどうだ、東映さん―企画にＧｏをだす人が変わらなくっちゃだめか―。